こんにちは、mirokuです。
相場の世界には、言葉にするのが難しい「独特の感覚」が存在します。
例えば、チャートを見ている時に「あ、これ重たいな」とか「なんか嫌な動き方だな」と感じたことはないでしょうか?
今回は、2026年1月10日 00:09のUSDJPYで見られた「Lowサイン(逆張り指示)」の場面を題材に、私がなぜサインを見送り、逆に「High(順張り)」を選択したのかを解説します。
キーワードは、「ヒュッ」という動きと、「モジモジ」という停滞です。
一見すると幼稚なオノマトペに見えるかもしれませんが、実はこれが、プロトレーダーがチャートから読み取っている「大衆心理」そのものなのです。
我々は天才ではない「劣等生」だからこそ、こうした感覚を泥臭く言語化し、再現性のあるロジックへと昇華させていく必要があります。
共に探求していきましょう。
Lowサイン点灯:なぜ「壁」を信じきれなかったのか
今回の局面は、ツールであるWall Alertが「Lowサイン(反発示唆)」を出したタイミングでした。
通常であれば、レジスタンスライン(壁)を背にして逆張りを狙う場面です。
しかし、私はエントリーボタンに指をかけつつも、違和感を感じていました。
それは、ローソク足が壁に到達した時の「当たり方」です。
通常、強く意識される壁であれば、タッチした瞬間に「バチーン!」とはじき返されるようなプライスアクションが発生します。
しかし今回は、壁付近で価格が下がることもなく、かといって強く抜けるわけでもなく、小刻みに上下動を繰り返していました。
この動きこそが、私がよく口にする「モジモジ」です。
「モジモジ」の正体は、エネルギーの充填期間
では、なぜ相場は「モジモジ」するのでしょうか?
テクニカル的に見ると、この時価格はフィボナッチの38.2%〜50%付近に位置していました。
ここは「戻り売り」が入るポイントでもありますが、同時に「押し目買い」の勢力が諦めていないポイントでもあります。
売りと買いの注文が拮抗し、膠着状態になっているのです。
この「モジモジ」は、相場が次の方向性を探るためにエネルギーを溜めている状態と言えます。
多くのトレーダーは、この停滞を見て「これ以上上がらないだろう」と安易に逆張りをしてしまいますが、それは非常に危険です。
「下がらない」ということは、裏を返せば「底堅い」ということだからです。
「ヒュッ」と抜けた瞬間がエントリーの合図
拮抗が破られたのは、一瞬の出来事でした。
モジモジしていた価格が、突然「ヒュッ」と軽く上に伸びたのです。
これは、売り手のストップロス(損切り)を巻き込みながら、買い勢力が勝利した瞬間を示唆する動きです。
私はこの「ヒュッ」を見た直後、わずかに価格が戻った(押した)タイミングでHighエントリーを仕込みました。
結果として、価格は判定時刻に向けて素直に上昇し、見事な突き抜け(ブレイクアウト)となりました。
もしサイン通りにLowを打っていたら、確実に負けていた場面です。
ツールが出すサインはあくまで「観測のきっかけ」に過ぎません。
最終的にトリガーを引くのは、あなた自身が感じる「ティックチャートの違和感」です。
こうした感覚を養うには、やはり日々の泥臭い定点観測しかありません。
これからも、チャートの向こう側にいるトレーダーたちの息遣いを、波形から感じ取っていきましょう。


